おお さか なに わ すず き なにわ すず き
大阪浪華錫器 なにわ錫器


【沿革・特徴】
 錫は古くから工芸品の材料として使われてきましたが、日本に伝えられたのは7世紀から9世紀のころ、遣隋
使・遣唐使が持ち帰ったと考えられます。

 その後日本でも作られるようになりましたが、宮中等ごく一部で用いられるだけの極めて貴重なものでした。
 錫の器が広く一般に使用されはじめたのは江戸時代であり、このころ既に大阪で錫器の製造・販売がおこなわ
れていました。

 錫は非常に柔らかい金属で機械加工が難しく、ほとんどの工程を手作業により製作します。
 鋳造を行い、それをコケシ削りのようにろくろ挽きにより研磨・成形します。
 錫器は、酒をまろやかに美味しくする作用や、防湿性に優れろくろ挽きにより蓋の嵌合性の良さで茶葉を新鮮
に保つ作用があるといわれ、酒器や茶器として、またその独自の風合いを生かした銘々皿、朱肉入れ、花瓶等と
して、大阪の老舗の飲食店でも使われている他、贈答品としても活用されています。

 大阪浪華錫器は、錫が97%以上であり酒器や茶器に、なにわ錫器は錫が最も緻密な組織となる91%の錫合金
で神仏具用、装飾品などに用いられています。

【指定年月日】
昭和58427日(大阪浪華錫器)
昭和6226日(なにわ錫器)